慢性腎不全患者の偶発性低体温に対して 血液透析を用いて復温した1症例

症例は52歳女性。糖尿病性腎症による慢性腎不全患者。低体温、意識障害を認め当院へ 救急搬送となった。来院時の体温25.3℃、収縮期血圧70㎜Hg、拡張期血圧40㎜Hg、心拍数40拍/ 分の洞性徐脈、心電図ではJ波が認められた。UN:121.6㎎/dl、Cr:13.2㎎/dl、慢性腎不全の急性増 悪による尿毒症のため、体動困難、低体温になったと診断された。尿毒素の除去と復温を同時にお こなう必要があり、血液透析を用いて効率よく復温可能であったので報告する。...

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Published in島根県立中央病院医学雑誌 Vol. 42; pp. 25 - 29
Main Authors 杉原, 克彦, 井関, 慧, 永田, 光葉, 藤井, 義久, 安達, 恭子, 福間, 優太, 山中, 英樹, 宮里, 恵美, 錦織, 伸司, 福島, 成文, 藤原, 哲造, 渡部, 尚人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 島根県立中央病院 2018
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ISSN0289-5455
2435-0710
DOI10.34345/spch.42.0_25

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Summary:症例は52歳女性。糖尿病性腎症による慢性腎不全患者。低体温、意識障害を認め当院へ 救急搬送となった。来院時の体温25.3℃、収縮期血圧70㎜Hg、拡張期血圧40㎜Hg、心拍数40拍/ 分の洞性徐脈、心電図ではJ波が認められた。UN:121.6㎎/dl、Cr:13.2㎎/dl、慢性腎不全の急性増 悪による尿毒症のため、体動困難、低体温になったと診断された。尿毒素の除去と復温を同時にお こなう必要があり、血液透析を用いて効率よく復温可能であったので報告する。
ISSN:0289-5455
2435-0710
DOI:10.34345/spch.42.0_25