椎体骨折を契機として神経症状を呈した腰椎血管脂肪腫の 1 例
症例は 72 才女性で,重量物を持ち上げた後から腰痛,下肢痛,下肢筋力低下などを発症した.L4 及び L5 の椎体骨折と L3-4 脊柱管内の硬膜外占拠性病変が認められ,腫瘍摘出術を施行し,血管脂肪腫の病理診断に至った.術後,症状は顕著に改善し経過良好であった.著者らが検索し得た範囲では,腰椎椎体骨折を契機として神経症状を呈した腰椎血管脂肪腫は本症例が初めてである.きわめて稀な症例と考えられたため,文献的考察を交えて報告する....
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Published in | 日大医学雑誌 Vol. 79; no. 1; pp. 35 - 40 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本大学医学会
01.02.2020
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0029-0424 1884-0779 |
DOI | 10.4264/numa.79.1_35 |
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Summary: | 症例は 72 才女性で,重量物を持ち上げた後から腰痛,下肢痛,下肢筋力低下などを発症した.L4 及び L5 の椎体骨折と L3-4 脊柱管内の硬膜外占拠性病変が認められ,腫瘍摘出術を施行し,血管脂肪腫の病理診断に至った.術後,症状は顕著に改善し経過良好であった.著者らが検索し得た範囲では,腰椎椎体骨折を契機として神経症状を呈した腰椎血管脂肪腫は本症例が初めてである.きわめて稀な症例と考えられたため,文献的考察を交えて報告する. |
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ISSN: | 0029-0424 1884-0779 |
DOI: | 10.4264/numa.79.1_35 |