[ストーマリハビリテーションの変貌とその対応] ストーマケアの地域連携

近年、高齢化社会を迎え、在宅で看護を要するオストメイトも増加傾向にあると考えられる。今回、在宅におけるストーマケアの問題を抽出し、訪問看護師と病院看護師の連携状況について検討した。問題として、①病院看護師からの実際の連携方法と、訪問看護師が望んでいる連携方法が異なる。②訪問看護ステーションで、ストーマケアに困った時の相談相手がいない。③訪問看護師がスキントラブル等の合併症への対応に困っている。④オストメイトおよび介護者の、身体的障害による新たな問題がでてきている。以上4点があげられる。これらのことから、病院としての役割は、①病院看護師は、訪問看護師が退院前訪問を実行できるようにコーディネートす...

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Published in日本ストーマリハビリテーション学会誌 Vol. 20; no. 1; pp. 27 - 35
Main Authors 小笠原, 喜美代, 熊谷, 英子, 舟山, 裕士, 高橋, 真紀, 佐々木, 巌
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 2004
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ISSN0916-6440
2436-8806
DOI10.32158/jssr.20.1_27

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Summary:近年、高齢化社会を迎え、在宅で看護を要するオストメイトも増加傾向にあると考えられる。今回、在宅におけるストーマケアの問題を抽出し、訪問看護師と病院看護師の連携状況について検討した。問題として、①病院看護師からの実際の連携方法と、訪問看護師が望んでいる連携方法が異なる。②訪問看護ステーションで、ストーマケアに困った時の相談相手がいない。③訪問看護師がスキントラブル等の合併症への対応に困っている。④オストメイトおよび介護者の、身体的障害による新たな問題がでてきている。以上4点があげられる。これらのことから、病院としての役割は、①病院看護師は、訪問看護師が退院前訪問を実行できるようにコーディネートする。②病院は、退院後長期的にオストメイトを支えるための相談窓口を明確にする。③病院看護師は、現在セルフケアが自立しているオストメイトにおいても、今後、在宅ケアへつなげることを想定してケアを提供することである。④訪問看護師対象へのストーマケア学習の場の提供が必要である。以上4点が示唆された。
ISSN:0916-6440
2436-8806
DOI:10.32158/jssr.20.1_27