下咽頭癌の発見に Valsalva 法が有用であった 2 例

頭頸部癌において下咽頭癌は、診断された際には既に進行癌であることが多いため予後不良な癌である。このため、より早期の発見が望まれる。耳鼻咽喉科医にとって Valsalva 法を用いた下咽頭の観察は頻繁に行われているが、頸部回旋を併用することで下咽頭のより詳細な観察および下咽頭病変の発見が可能な症例も存在すると考えられ、下咽頭の観察の際には、頸部回旋を併用した Valsalva 法を施行することが有用な方法の一つであると考えられた。...

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Published in耳鼻と臨床 Vol. 60; no. 2; pp. 60 - 66
Main Authors 吉福, 孝介, 西元, 謙吾, 平瀬, 博之, 松崎, 勉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 20.03.2014
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Summary:頭頸部癌において下咽頭癌は、診断された際には既に進行癌であることが多いため予後不良な癌である。このため、より早期の発見が望まれる。耳鼻咽喉科医にとって Valsalva 法を用いた下咽頭の観察は頻繁に行われているが、頸部回旋を併用することで下咽頭のより詳細な観察および下咽頭病変の発見が可能な症例も存在すると考えられ、下咽頭の観察の際には、頸部回旋を併用した Valsalva 法を施行することが有用な方法の一つであると考えられた。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi.60.60