外科的患者の臨床的アウトカム予測因子としてのTissue loss syndrome - フレイル指数とフレイルアセスメントの重要性
体構成成分の変化をともなう病態としてのTissue loss syndrome (以下TLS), さらにフレイル・サルコペニア・カヘキシア・malnutritionの相互の関連性, オーバーラップについて概説した. フレイル・サルコペニアは, 外科手術患者でも高率に認められ術後合併症のリスクやアウトカムと深く関連することが報告されている. TLSのうち原因や病態の相違からフレイル・サルコペニア・カヘキシア・malnutritionに分類されているがフレイルとサルコペニアがオーバーラップした症例も数多く認められ, いずれも骨格筋量の減少をともなっている. 老年医学ではフレイルは「あり/なし」の2...
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Published in | 外科と代謝・栄養 Vol. 54; no. 3; pp. 109 - 118 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本外科代謝栄養学会
15.08.2020
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Summary: | 体構成成分の変化をともなう病態としてのTissue loss syndrome (以下TLS), さらにフレイル・サルコペニア・カヘキシア・malnutritionの相互の関連性, オーバーラップについて概説した. フレイル・サルコペニアは, 外科手術患者でも高率に認められ術後合併症のリスクやアウトカムと深く関連することが報告されている. TLSのうち原因や病態の相違からフレイル・サルコペニア・カヘキシア・malnutritionに分類されているがフレイルとサルコペニアがオーバーラップした症例も数多く認められ, いずれも骨格筋量の減少をともなっている. 老年医学ではフレイルは「あり/なし」の2面的評価であるのに対し, 外科領域では複数の障害によりストレスに対して脆弱となった状態として捉えたFrailty index (FI)が外科患者のアウトカム予測因子として用いられている. 高齢外科患者に対してはFIを用いてフレイルアセスメントを行い, 術前から必要に応じて骨格筋蛋白合成を促進する栄養投与とレジスタンス運動などの治療を行う必要がある. |
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ISSN: | 0389-5564 |
DOI: | 10.11638/jssmn.54.3_109 |