ローカル・ガヴァナンスと「開かれた都市空間」

近年,新自由主義的なグローバル化の進展とともに,ローカルの次元でいわゆる「閉じられたコミュニティ」への希求が広がっている.本稿ではそうした「閉じられたコミュニティ」に回収されていかない「開かれた都市空間」の可能性を,ジンメル,ジェイコブス,ダール等の都市空間への視座を受け継ぎながら,複数の主体の間で繰り広げられる調整パターンとしてのローカル・ガバナンスの存在形態に即して論じる.併せて,ヘルドのいう社会民主的なグローバル化への道をさぐることにする....

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Published in社会学年報 Vol. 37; pp. 17 - 30
Main Author 吉原, 直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 東北社会学会 2008
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ISSN0287-3133
2187-9532
DOI10.11271/tss.37.17

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Summary:近年,新自由主義的なグローバル化の進展とともに,ローカルの次元でいわゆる「閉じられたコミュニティ」への希求が広がっている.本稿ではそうした「閉じられたコミュニティ」に回収されていかない「開かれた都市空間」の可能性を,ジンメル,ジェイコブス,ダール等の都市空間への視座を受け継ぎながら,複数の主体の間で繰り広げられる調整パターンとしてのローカル・ガバナンスの存在形態に即して論じる.併せて,ヘルドのいう社会民主的なグローバル化への道をさぐることにする.
ISSN:0287-3133
2187-9532
DOI:10.11271/tss.37.17