院内パス活動 前向きに、活動的に、多職種連携で、温かい組織作り

「はじめに」 クリニカルパス(以下, パス)は今や多くの施設で使用されているが, 各施設で院内パス活動がスムーズに行われているとはいい難く, 日本クリニカルパス学会2013年度全国アンケート調査のフリー記載欄にも多くの悩みが載せられている. 本稿では, 日本クリニカルパス学会学術委員会監修「基礎から学ぶクリニカルパス実践テキスト」の内容を基本に, 昨年度の教育セミナー内容, その後の経験や他施設の工夫も交えて, 院内パス活動について解説する. 「パス委員会; 組織・構成・役割」 パス委員会の目的・役割は図1に示すとおり, パスのPDCAサイクルを展開して「医療の質向上」に貢献することにある....

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Bibliographic Details
Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 16; no. 3; pp. 266 - 271
Main Author 松永, 高志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本クリニカルパス学会 10.10.2014
日本クリニカルパス学会
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ISSN2187-6592
2436-1046
DOI10.50842/jjscp.16.3_266

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Summary:「はじめに」 クリニカルパス(以下, パス)は今や多くの施設で使用されているが, 各施設で院内パス活動がスムーズに行われているとはいい難く, 日本クリニカルパス学会2013年度全国アンケート調査のフリー記載欄にも多くの悩みが載せられている. 本稿では, 日本クリニカルパス学会学術委員会監修「基礎から学ぶクリニカルパス実践テキスト」の内容を基本に, 昨年度の教育セミナー内容, その後の経験や他施設の工夫も交えて, 院内パス活動について解説する. 「パス委員会; 組織・構成・役割」 パス委員会の目的・役割は図1に示すとおり, パスのPDCAサイクルを展開して「医療の質向上」に貢献することにある. 2013年度アンケートによれば, 「クリニカルパス委員会が存在する」施設は97.8%あり, 88.2%の施設で医師が委員長を務め, 80%以上の施設で看護師, 事務職, 薬剤師, 医師が委員会の構成メンバーに入っている.
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.16.3_266