WHOのハンセン病専門委員会第8回報告書について 1998年版との比較

WHOハンセン病専門委員会の第7回報告書が1998年に出されてから14年が経過した2012年に、第8回報告書が公表された。ハンセン病制圧目標が2000年に達成されてから発表された今回のレポートでは、診断法・治療法など医療面での進歩に加えて、ハンセン病罹患者へ提供される様々なサービスの質の重視や、個人や社会の取り組みについても示されている。本稿では前回との違いを中心に、その内容を紹介する。主な変更点は、病型から単一病変ハンセン病 (SLPB) の削除、菌指数の高い症例への治療期間の延長、新薬の紹介、統計上の患者の数を減らすことから新患の身体障害を考慮した新たな制圧目標設定などである。...

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Bibliographic Details
Published in日本ハンセン病学会雑誌 Vol. 83; no. 1; pp. 14 - 19
Main Authors スマナ・バルア, 後藤, 正道, 圓, 純一郎, 北島, 詩織, 北島, 信一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ハンセン病学会 25.03.2014
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ISSN1342-3681
1884-314X
DOI10.5025/hansen.83.14

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Summary:WHOハンセン病専門委員会の第7回報告書が1998年に出されてから14年が経過した2012年に、第8回報告書が公表された。ハンセン病制圧目標が2000年に達成されてから発表された今回のレポートでは、診断法・治療法など医療面での進歩に加えて、ハンセン病罹患者へ提供される様々なサービスの質の重視や、個人や社会の取り組みについても示されている。本稿では前回との違いを中心に、その内容を紹介する。主な変更点は、病型から単一病変ハンセン病 (SLPB) の削除、菌指数の高い症例への治療期間の延長、新薬の紹介、統計上の患者の数を減らすことから新患の身体障害を考慮した新たな制圧目標設定などである。
ISSN:1342-3681
1884-314X
DOI:10.5025/hansen.83.14