麻酔科として術後回復促進策 特に鎮痛による侵襲反応軽減
「I はじめに」 周術期管理チームにおいて, 麻酔科医の存在は必須で術後回復促進において重要な役割を担う1). 術後回復の阻害因子として, 手術侵襲による糖・たんぱく代謝の異常, 疼痛, 消化管機能不全および不動などが考えられている. これらの因子に対して麻酔科医は, 鎮痛による侵襲反応の軽減を中心にstress controlを実施して, 患者の術後回復促進を支える. 本稿では, 周術期を通した麻酔科医による術後回復促進策において, 著者がESSENSE PROJECT(日本外科代謝栄養学会 術後回復促進のESSENSEとは? http://www.conet-cap.jp/web_test...
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Published in | 外科と代謝・栄養 Vol. 47; no. 5; pp. 155 - 165 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本外科代謝栄養学会
2013
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Subjects | |
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ISSN | 0389-5564 2187-5154 |
DOI | 10.11638/jssmn.47.5_155 |
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Summary: | 「I はじめに」 周術期管理チームにおいて, 麻酔科医の存在は必須で術後回復促進において重要な役割を担う1). 術後回復の阻害因子として, 手術侵襲による糖・たんぱく代謝の異常, 疼痛, 消化管機能不全および不動などが考えられている. これらの因子に対して麻酔科医は, 鎮痛による侵襲反応の軽減を中心にstress controlを実施して, 患者の術後回復促進を支える. 本稿では, 周術期を通した麻酔科医による術後回復促進策において, 著者がESSENSE PROJECT(日本外科代謝栄養学会 術後回復促進のESSENSEとは? http://www.conet-cap.jp/web_test/taisha/essense/index.html)でも実施を検討すべきと考える事項について述べる. 特に, “周術期不安軽減”, “生体の侵襲反応の低減”, “身体活動性の早期自立”および“栄養摂取の早期自立”のアウトカムを達成するための具体策について概説する. |
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ISSN: | 0389-5564 2187-5154 |
DOI: | 10.11638/jssmn.47.5_155 |