トウモロコシの倒伏に関する研究 : 第 1 報 倒伏が収量に及ぼす影響

1956年から1977年まで22年間の気象感応試験の結果を用いて倒伏年と正常年の比較を行い倒伏がトウモロコシの子実収量と収量構成要素, サイレージ収量に及ぼす影響を明らかにした。子実収量は倒伏により減収した。それは一穂粒数の減少によるもので, 不稔個体株率の増加, 百粒重の低下はみられなかった。一穂粒数の減少は受光態勢の悪化による光合成機能の低下の結果として不稔粒が増加したためと考えられた。サイレージ収量は総重では減少しないが, 雌穂重又は雌穂重歩合の低下により栄養収量が減収した。...

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Published in北陸作物学会報 Vol. 13.14; pp. 1 - 4
Main Authors 滝沢, 康孝, 丸山, 寛治, 南, 峰夫, 中村, 茂文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 1979
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ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.13.14.0_1

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Summary:1956年から1977年まで22年間の気象感応試験の結果を用いて倒伏年と正常年の比較を行い倒伏がトウモロコシの子実収量と収量構成要素, サイレージ収量に及ぼす影響を明らかにした。子実収量は倒伏により減収した。それは一穂粒数の減少によるもので, 不稔個体株率の増加, 百粒重の低下はみられなかった。一穂粒数の減少は受光態勢の悪化による光合成機能の低下の結果として不稔粒が増加したためと考えられた。サイレージ収量は総重では減少しないが, 雌穂重又は雌穂重歩合の低下により栄養収量が減収した。
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.13.14.0_1