小児水頭症に対する脳室腹腔シャントの長期成績と再建例の検討

当施設でのVPSの長期成績および再建例の要因について,2012年1月から2022年12月のVPS新規施行例を対象に後方視的に検討,全症例の再建までの期間をKaplan-Meier法で解析した.本解析では単変量および多変量解析でシャント生存期間を有意に短縮させる因子は認めなかった.また後角穿刺において,シャント不全時の年齢が前角穿刺に比べて高かった.成長期のチューブへの影響が示唆されることから,カーブの作成など身長増大による影響を減らす工夫をすることで合併症リスクを低減できる可能性があると考える....

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Published in小児の脳神経 Vol. 50; no. 1; pp. 1 - 5
Main Authors 矢澤, 理, 佐藤, 博信, 広川, 大輔, 圓谷, 研人, 福山, 龍太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児神経外科学会 2025
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ISSN0387-8023
2435-824X
DOI10.34544/jspn.50.1_1

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Summary:当施設でのVPSの長期成績および再建例の要因について,2012年1月から2022年12月のVPS新規施行例を対象に後方視的に検討,全症例の再建までの期間をKaplan-Meier法で解析した.本解析では単変量および多変量解析でシャント生存期間を有意に短縮させる因子は認めなかった.また後角穿刺において,シャント不全時の年齢が前角穿刺に比べて高かった.成長期のチューブへの影響が示唆されることから,カーブの作成など身長増大による影響を減らす工夫をすることで合併症リスクを低減できる可能性があると考える.
ISSN:0387-8023
2435-824X
DOI:10.34544/jspn.50.1_1