小児看護を実践する看護師の属性,個人特性,職務ストレスが離職願望に与える影響 小児病棟と成人との混合病棟での分析と比較
本研究は一般病院の小児看護を実践する看護師(以下,小児看護師)を対象として,属性,個人特性,職務ストレスが離職願望に与える影響を明らかにし,病棟形態ごとに比較検討することを目的とした。調査対象445名のうち有効回答は240名であった(小児病棟12施設110名,混合病棟15施設130名)。小児病棟では,離職願望に対して家族同室割合は負の関連があり,夜勤回数,職務ストレッサーの「看護者間の人間関係」,コーピング特性の「回避と抑制」は正の関連がみられた。混合病棟では,離職願望に対して小児看護経験年数,ホープ特性は負の関連があり,職務ストレッサーの「業務量」は正の関連がみられた。小児病棟と混合病棟では...
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Published in | 日本看護研究学会雑誌 Vol. 33; no. 2; pp. 2_85 - 2_94 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本看護研究学会
20.06.2010
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Subjects | |
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ISSN | 2188-3599 2189-6100 |
DOI | 10.15065/jjsnr.20091204007 |
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Summary: | 本研究は一般病院の小児看護を実践する看護師(以下,小児看護師)を対象として,属性,個人特性,職務ストレスが離職願望に与える影響を明らかにし,病棟形態ごとに比較検討することを目的とした。調査対象445名のうち有効回答は240名であった(小児病棟12施設110名,混合病棟15施設130名)。小児病棟では,離職願望に対して家族同室割合は負の関連があり,夜勤回数,職務ストレッサーの「看護者間の人間関係」,コーピング特性の「回避と抑制」は正の関連がみられた。混合病棟では,離職願望に対して小児看護経験年数,ホープ特性は負の関連があり,職務ストレッサーの「業務量」は正の関連がみられた。小児病棟と混合病棟では,看護師数,夜勤回数などの属性に違いがあり,これらが離職願望の影響因子の違いとなって表れたと考えられた。 |
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ISSN: | 2188-3599 2189-6100 |
DOI: | 10.15065/jjsnr.20091204007 |