下肢における徒手筋力検査Grade 3の筋力値と最大筋力値の関係 股関節屈曲・伸展と膝関節屈曲・伸展での検討

〔目的〕Danielsらの徒手筋力検査法におけるgrade 3の筋力値と最大筋力値の関係を明らかにすることとした.〔対象〕健常者21名(平均年齢23.3歳)のボールの蹴り脚とした.〔方法〕股関節屈曲・伸展と膝関節屈曲・伸展それぞれにおける最大努力での静止性筋収縮を実験課題とした.各課題での最大抵抗力を徒手筋力測定器で測定した.grade 3の筋力値と最大筋力値を算出し,回帰分析と共分散分析を行った.〔結果〕得られた四つの回帰直線はすべて予測に役立つことが確認された.また,股関節の屈曲と伸展課題の回帰直線は同一であったが,膝関節の屈曲と伸展課題の回帰直線は異なった.〔結語〕grade 3の筋力値...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 6; pp. 861 - 865
Main Authors 松村, 将司, 市川, 和奈, 小川, 大輔, 宇佐, 英幸, 竹井, 仁, 畠, 昌史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.29.861

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Summary:〔目的〕Danielsらの徒手筋力検査法におけるgrade 3の筋力値と最大筋力値の関係を明らかにすることとした.〔対象〕健常者21名(平均年齢23.3歳)のボールの蹴り脚とした.〔方法〕股関節屈曲・伸展と膝関節屈曲・伸展それぞれにおける最大努力での静止性筋収縮を実験課題とした.各課題での最大抵抗力を徒手筋力測定器で測定した.grade 3の筋力値と最大筋力値を算出し,回帰分析と共分散分析を行った.〔結果〕得られた四つの回帰直線はすべて予測に役立つことが確認された.また,股関節の屈曲と伸展課題の回帰直線は同一であったが,膝関節の屈曲と伸展課題の回帰直線は異なった.〔結語〕grade 3の筋力値と最大筋力値の間には直線的関係が得られたが,その関係は対象とする運動により異なることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.861