在宅ケアサービス提供過程における関係スタッフの連携

在宅ケアスタッフに対し, 在宅障害高齢者(615例)へのケアサービス提供過程についてアンケート調査を6自治体で行った. 対象高齢者の情報収集・確認やニーズ評価, ケアサービス調整は, 担当者あるいは担当職種内で行うよりも他職種との会議で行った場合が良好な結果となっていた. しかし, 他職種との会議の場合, ニーズの評価期間は他の場合と有意差は認められなかったが, サービス調整に要した期間は有意に長くなっていた. サービス調整の中心的役割を担った職種は, 医療・保健・福祉の連携に問題を残す自治体では主に保健婦であったが, 連携の進んだ自治体では保健婦に加えPT・OTと在宅介護支援センターのソーシ...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 35; no. 12; pp. 918 - 925
Main Authors 松坂誠應, 浜村明徳, 東登志夫, 小泉幸毅, 今中悦子, 藤田雅章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リハビリテーション医学会 18.12.1998
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ISSN0034-351X

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Summary:在宅ケアスタッフに対し, 在宅障害高齢者(615例)へのケアサービス提供過程についてアンケート調査を6自治体で行った. 対象高齢者の情報収集・確認やニーズ評価, ケアサービス調整は, 担当者あるいは担当職種内で行うよりも他職種との会議で行った場合が良好な結果となっていた. しかし, 他職種との会議の場合, ニーズの評価期間は他の場合と有意差は認められなかったが, サービス調整に要した期間は有意に長くなっていた. サービス調整の中心的役割を担った職種は, 医療・保健・福祉の連携に問題を残す自治体では主に保健婦であったが, 連携の進んだ自治体では保健婦に加えPT・OTと在宅介護支援センターのソーシャルワーカーが均等に役割を果たしていた.
ISSN:0034-351X