一期的患側頸動脈血行再建術 頸部操作における上方・下方限界に対する検討

一期的患側頸動脈血行再建術をその再建術式により4タイプに分類し, 頸部操作における上方・下方限界に対する検討を加えた. 基本術式は, 頸部操作におけるシャントチューブ留置下頸動脈合併切除, 一期的患側頸動脈血行再建術である (TypeA, B). 腫瘍が頸動脈の上方か下方に偏在している場合, 開頭, 胸郭操作を併用することがある (TypeC, D). 頸部操作における上方, 下方限界は, 手術手技, 補助手段の工夫により拡大するので, 症例ごとの検討が必要である. また術中所見に応じた柔軟な術式の選択ができるように, 脳神経外科, 胸部外科との緊密なチームワークが大切である....

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 98; no. 9; pp. 1407 - 1415,1499
Main Author 勝野, 哲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.09.1995
日本耳鼻咽喉科学会
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.98.1407

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Summary:一期的患側頸動脈血行再建術をその再建術式により4タイプに分類し, 頸部操作における上方・下方限界に対する検討を加えた. 基本術式は, 頸部操作におけるシャントチューブ留置下頸動脈合併切除, 一期的患側頸動脈血行再建術である (TypeA, B). 腫瘍が頸動脈の上方か下方に偏在している場合, 開頭, 胸郭操作を併用することがある (TypeC, D). 頸部操作における上方, 下方限界は, 手術手技, 補助手段の工夫により拡大するので, 症例ごとの検討が必要である. また術中所見に応じた柔軟な術式の選択ができるように, 脳神経外科, 胸部外科との緊密なチームワークが大切である.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.98.1407