硬膜下血腫を合併したくも膜嚢胞に対する手術療法と漢方治療の比較

頭部打撲を契機に硬膜下血腫を合併した左中頭蓋窩くも膜嚢胞の2症例を経験し,1例は開頭術を行い1例は利水剤 (五苓散) 内服による保存加療にて良好に経過した。共に硬膜下血腫の消退と嚢胞の消失が観察された。絶対的手術適応としては神経脱落症状の進行と考えられているが,軽微な頭蓋内圧亢進症状のみであれば保存的に加療し得ると思われ,その際利水剤(五苓散)は有効であると思われた。...

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Published in脳神経外科と漢方 Vol. 1; no. 1; pp. 59 - 63
Main Authors 西村, 進一, 池永, 透, 三木, 義仁, 土居, 温
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科漢方医学会 01.11.2015
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ISSN2189-5562
2758-1594
DOI10.57364/jnkm.1.1_59

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Summary:頭部打撲を契機に硬膜下血腫を合併した左中頭蓋窩くも膜嚢胞の2症例を経験し,1例は開頭術を行い1例は利水剤 (五苓散) 内服による保存加療にて良好に経過した。共に硬膜下血腫の消退と嚢胞の消失が観察された。絶対的手術適応としては神経脱落症状の進行と考えられているが,軽微な頭蓋内圧亢進症状のみであれば保存的に加療し得ると思われ,その際利水剤(五苓散)は有効であると思われた。
ISSN:2189-5562
2758-1594
DOI:10.57364/jnkm.1.1_59