脳浮腫に対する五苓散の可能性:当院での使用経験

脳浮腫に対する五苓散投与を2例経験した。17歳男性の右内頚動脈解離による脳梗塞では転帰良好であった。72歳男性の急性硬膜下血腫では転帰は不良であった。脳浮腫の程度を評価する方法として減圧手術や正中偏位の有無,また症状のvisual analogue scale評価等いくつかの報告がみられる。本報告で有効性には言及できないが脳浮腫のコントロールは予後やADLに影響を与えると考えられ適正な評価方法の検討が必要である。...

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Published in脳神経外科と漢方 Vol. 1; no. 1; pp. 64 - 67
Main Authors 大城, 信行, 久保田, 有一, 中本, 英俊, 野村, 俊介, 菊田, 敬央, 谷藤, 誠司, 岡田, 芳和, 川俣, 貴一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科漢方医学会 01.11.2015
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Summary:脳浮腫に対する五苓散投与を2例経験した。17歳男性の右内頚動脈解離による脳梗塞では転帰良好であった。72歳男性の急性硬膜下血腫では転帰は不良であった。脳浮腫の程度を評価する方法として減圧手術や正中偏位の有無,また症状のvisual analogue scale評価等いくつかの報告がみられる。本報告で有効性には言及できないが脳浮腫のコントロールは予後やADLに影響を与えると考えられ適正な評価方法の検討が必要である。
ISSN:2189-5562
2758-1594
DOI:10.57364/jnkm.1.1_64