脳幹部血管芽腫術後の難治性頭痛に呉茱萸湯が著効した1例

難治性頭痛に対し,呉茱萸湯が奏功した1例を経験した。症例は27歳女性,脳幹部血管芽腫術後3ヵ月頃から頭痛がはじまり,NSAIDs,プレガバリン,エペリゾンの投薬を行ったが,効果は認められず難治性であった。そこで,呉茱萸湯を投与したところ,著明な頭痛の改善を認めた。一般的に用いられている鎮痛薬を使用しても効果がない場合には,呉茱萸湯をはじめ,漢方薬も選択肢のひとつになると考えられた。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in脳神経外科と漢方 Vol. 1; no. 1; pp. 55 - 58
Main Authors 内野, 圭, 桝田, 博之, 小此木, 信一, 寺園, 明, 野手, 康宏, 安藤, 俊平, 福島, 大輔, 野本, 淳, 近藤, 康介, 原田, 直幸, 根本, 匡章, 周郷, 延雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科漢方医学会 01.11.2015
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:難治性頭痛に対し,呉茱萸湯が奏功した1例を経験した。症例は27歳女性,脳幹部血管芽腫術後3ヵ月頃から頭痛がはじまり,NSAIDs,プレガバリン,エペリゾンの投薬を行ったが,効果は認められず難治性であった。そこで,呉茱萸湯を投与したところ,著明な頭痛の改善を認めた。一般的に用いられている鎮痛薬を使用しても効果がない場合には,呉茱萸湯をはじめ,漢方薬も選択肢のひとつになると考えられた。
ISSN:2189-5562
2758-1594
DOI:10.57364/jnkm.1.1_55