変形性膝関節症に対して開発した膝装具と既存装具の比較 装着圧力および主観的評価

〔目的〕装着圧力に着目して開発した膝装具と既存装具とを変形性膝関節症患者に装着し,装着圧力が高くなるか否かと,対象者による主観的な評価を比較した結果を検討した.〔対象と方法〕対象は変形性膝関節症患者20名(男性8名,女性12名)とした.まず,装着した際の装着圧力を既存装具と開発装具で比較した.計測後は,既存装具と開発装具で,装着難度,通気性,外観,重量感,装着感をVisual Analogue Scaleを用いて対象者の主観的な評価を比較した.〔結果〕装着圧力は,既存装具と開発装具に有意差が認められた.主観的な評価は有意差が認められなかった.〔結語〕開発装具は,装着圧力が既存装具より高く設定す...

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Published in理学療法科学 Vol. 40; no. 1; pp. 42 - 46
Main Authors 山本, 裕晃, 遠藤, 正英, 馬場, 智大, 橋本, 将志, 和田, 親宗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.02.2025
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Summary:〔目的〕装着圧力に着目して開発した膝装具と既存装具とを変形性膝関節症患者に装着し,装着圧力が高くなるか否かと,対象者による主観的な評価を比較した結果を検討した.〔対象と方法〕対象は変形性膝関節症患者20名(男性8名,女性12名)とした.まず,装着した際の装着圧力を既存装具と開発装具で比較した.計測後は,既存装具と開発装具で,装着難度,通気性,外観,重量感,装着感をVisual Analogue Scaleを用いて対象者の主観的な評価を比較した.〔結果〕装着圧力は,既存装具と開発装具に有意差が認められた.主観的な評価は有意差が認められなかった.〔結語〕開発装具は,装着圧力が既存装具より高く設定することが可能であったが,主観的な評価による差異は生じなかった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.40.42