泌尿器科領域におけるtemafloxacinの臨床的検討

新しい経口合成抗菌剤temafloxacinを急性単純性膀胱炎4例, 複雑性尿路感染症6例の計10例に投与し, その臨床効果ならびに安全性について検討した。UTI薬効評価基準による臨床効果は, 急性単純性膀胱炎では, 同基準合致の3例中すべて著効, 複雑性尿路感染症では, 同じく合致の4例中著効3例, 有効1例であった。また, 両疾患群ともこれら合致例の投与前分離菌はすべて消失した。 主治医判定による有効率は, 急性単純性膀胱炎では4例中すべて著効, 複雑性尿路感染症では6例中著効5例, 無効1例であった。 本剤投与による自他覚的副作用, 臨床検査値異常変動は全例で認められなかった。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inCHEMOTHERAPY Vol. 41; no. Supplement5; pp. 855 - 857
Main Authors 山下, 真寿男, 高木, 伸介, 荒川, 創一, 守殿, 貞夫, 広岡, 九兵衛, 富岡, 収
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1993
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:新しい経口合成抗菌剤temafloxacinを急性単純性膀胱炎4例, 複雑性尿路感染症6例の計10例に投与し, その臨床効果ならびに安全性について検討した。UTI薬効評価基準による臨床効果は, 急性単純性膀胱炎では, 同基準合致の3例中すべて著効, 複雑性尿路感染症では, 同じく合致の4例中著効3例, 有効1例であった。また, 両疾患群ともこれら合致例の投与前分離菌はすべて消失した。 主治医判定による有効率は, 急性単純性膀胱炎では4例中すべて著効, 複雑性尿路感染症では6例中著効5例, 無効1例であった。 本剤投与による自他覚的副作用, 臨床検査値異常変動は全例で認められなかった。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.41.Supplement5_855