骨髄線維症で発症した慢性骨髄性白血病の1例

症例は, 49歳男性で,骨痛,タール便,発熱など多彩な症状で発症し,入院時検査所見にて,白血球増多,高LDH・Ca血症が認められた.骨髄生検にて骨髄線維症(MF)と診断されたが,後にPh1染色体, bcr-ablキメリズムが証明された.インターフェロン等の治療は一過性の効果が得られたのみで,短い経過で死亡した.本例は, MFで発症した稀なCML症例と考えられた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 88; no. 10; pp. 2025 - 2026
Main Authors 吉田, 真子, 内藤, 和行, 南, 陽介, 廣瀬, 由佳, 岩井, 雅則, 清井, 仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.10.1999
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.88.2025

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Summary:症例は, 49歳男性で,骨痛,タール便,発熱など多彩な症状で発症し,入院時検査所見にて,白血球増多,高LDH・Ca血症が認められた.骨髄生検にて骨髄線維症(MF)と診断されたが,後にPh1染色体, bcr-ablキメリズムが証明された.インターフェロン等の治療は一過性の効果が得られたのみで,短い経過で死亡した.本例は, MFで発症した稀なCML症例と考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.88.2025