成人再発鼠径ヘルニアに対するtension free repairの手術成績

今日,成人鼠径ヘルニアに対してtension free repairが広く浸透し多くの施設で行われている.今回われわれは再発鼠径ヘルニアに対する術式としてメッシュプラグ法を中心にその有用性を検討した.対象と方法)われわれが経験した再発鼠径ヘルニアの症例に対して術後の再発の有無,合併症につき追跡調査をした.合計101例であり手術方法はメッシュプラグ法とPROLENE® Hernia System (PHS)法を選択した.追跡方法は電話調査とした.成績) 101例に対しメッシュプラグ法で96例, PHS法で5例の修復を行った.主にメッシュプラグ法を第一選択としたが症例によっては術中判断でPHS法を...

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 65; no. 10; pp. 2575 - 2579
Main Authors 森, 敏宏, 渡邊, 卓哉, 宮内, 正之, 久野, 泰, 服部, 圭祐, 長井, 俊志, 蜂須賀, 丈博, 篠原, 正彦, 岩瀬, 勇人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.10.2004
Subjects
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.65.2575

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Summary:今日,成人鼠径ヘルニアに対してtension free repairが広く浸透し多くの施設で行われている.今回われわれは再発鼠径ヘルニアに対する術式としてメッシュプラグ法を中心にその有用性を検討した.対象と方法)われわれが経験した再発鼠径ヘルニアの症例に対して術後の再発の有無,合併症につき追跡調査をした.合計101例であり手術方法はメッシュプラグ法とPROLENE® Hernia System (PHS)法を選択した.追跡方法は電話調査とした.成績) 101例に対しメッシュプラグ法で96例, PHS法で5例の修復を行った.主にメッシュプラグ法を第一選択としたが症例によっては術中判断でPHS法を選択した.合計101例中追跡可能であったものは87例,平均追跡期間は46.7カ月(9~109カ月)であった.再再発をきたした症例は5例であった.結論)再発鼠径ヘルニアの手術法としてメッシュプラグ法は手技の簡便性,再発率の低さから非常に有用な方法である.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.65.2575