Biapenemのイヌおよびサルにおける体内動態

Biapenem (BIPM) 反復投与時のイヌ血漿中濃度, 半減期, AUCのいずれにおいても初回投与時と最終投与時で差は認められなかった。 幼若犬における血漿中濃度の消失相半減期は成熟犬に比較しやや長く, 分布容積は成熟犬の1.4~1.8倍であった。投与後8時間までのBIPMの尿中排泄率は成熟犬に比較してやや遅い傾向が認められた。 腎障害犬ではゲンタマイシン投与によりクレアチニンクリアランスの低下が認められ, それにともない血漿中からのBIPMの消失が遅延した。 [14C] BIPM単回投与時の血漿中放射能濃度推移はイヌおよびサルでラットより持続性を示した。 イヌおよびサルのいずれにおいて...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 42; no. Supplement4; pp. 268 - 276
Main Authors 山下, 憲昭, 河島, 浩輔, 野村, 和外, 黒田, 豊志, 武内, 博幸, 中沢, 俊, 成毛, 驍
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1994
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Summary:Biapenem (BIPM) 反復投与時のイヌ血漿中濃度, 半減期, AUCのいずれにおいても初回投与時と最終投与時で差は認められなかった。 幼若犬における血漿中濃度の消失相半減期は成熟犬に比較しやや長く, 分布容積は成熟犬の1.4~1.8倍であった。投与後8時間までのBIPMの尿中排泄率は成熟犬に比較してやや遅い傾向が認められた。 腎障害犬ではゲンタマイシン投与によりクレアチニンクリアランスの低下が認められ, それにともない血漿中からのBIPMの消失が遅延した。 [14C] BIPM単回投与時の血漿中放射能濃度推移はイヌおよびサルでラットより持続性を示した。 イヌおよびサルのいずれにおいても投与48時間後までに投与放射能の90%以上が尿中に排泄され, 糞中排泄率は0.5%以下であった。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.42.Supplement4_268