横行結腸に原発した悪性リンパ腫の1例
患者は66歳の男性.主訴は特になく,大腸ポリープのfollow upとして施行した注腸造影にて病変を指摘され,当科紹介となった.注腸造影検査では左結腸曲近傍の横行結腸に分節状の隆起性病変を認めた.大腸内視鏡検査にて,横行結腸遠位部に表面平滑で白色調の正常粘膜に覆われただるま状の隆起性病変を認めたため,横行結腸切除術を施行した.腫瘍は2.0×1.8cm大で,病理組織学的検索の結果,粘膜下層から表層にかけてnon-Hodgkin Iymphoma, B cell type, follicular medium cellが認められ, Stage IIAであった.術後化学療法を施行し,外来にて経過観察...
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 59; no. 11; pp. 2874 - 2876 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
25.11.1998
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Subjects | |
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ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.59.2874 |
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Summary: | 患者は66歳の男性.主訴は特になく,大腸ポリープのfollow upとして施行した注腸造影にて病変を指摘され,当科紹介となった.注腸造影検査では左結腸曲近傍の横行結腸に分節状の隆起性病変を認めた.大腸内視鏡検査にて,横行結腸遠位部に表面平滑で白色調の正常粘膜に覆われただるま状の隆起性病変を認めたため,横行結腸切除術を施行した.腫瘍は2.0×1.8cm大で,病理組織学的検索の結果,粘膜下層から表層にかけてnon-Hodgkin Iymphoma, B cell type, follicular medium cellが認められ, Stage IIAであった.術後化学療法を施行し,外来にて経過観察中であるが現在まで再発の兆候は認めない. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.59.2874 |