産婦人科領域におけるS-1108の臨床的検討
新しく開発されたエステル型経口セファロスポリン系抗生物質S-1108の産婦人科領域感染症に対する有用性を検討するため, 臨床的検討を行った。 対象は子宮留膿腫, 子宮内膜炎, 卵管炎の各1例とバルトリン腺膿瘍2例および膀胱炎2例の計7例である。本剤の投与方法は全例1回100mg, 1日3回毎食後経口投与で, 投与期間は7日間である。 臨床成績は著効1例, 有効6例で全例有効以上の成績であった。細菌学的検討では, 2例からEscherichia coli, Klebsiella pneumoniaeの各1株が分離され, いずれも消失した。 副作用および臨床検査値異常は1例も見られなかった。...
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Published in | CHEMOTHERAPY Vol. 41; no. Supplement1; pp. 919 - 921 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
1993
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-3165 1884-5894 |
DOI | 10.11250/chemotherapy1953.41.Supplement1_919 |
Cover
Summary: | 新しく開発されたエステル型経口セファロスポリン系抗生物質S-1108の産婦人科領域感染症に対する有用性を検討するため, 臨床的検討を行った。 対象は子宮留膿腫, 子宮内膜炎, 卵管炎の各1例とバルトリン腺膿瘍2例および膀胱炎2例の計7例である。本剤の投与方法は全例1回100mg, 1日3回毎食後経口投与で, 投与期間は7日間である。 臨床成績は著効1例, 有効6例で全例有効以上の成績であった。細菌学的検討では, 2例からEscherichia coli, Klebsiella pneumoniaeの各1株が分離され, いずれも消失した。 副作用および臨床検査値異常は1例も見られなかった。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.41.Supplement1_919 |