泌尿器科領域におけるCefotetan (YM09330) の基礎および臨床
新セファマイシン系抗生物質Cefotetan (CTT, YM09330) について基礎的, 臨床的検討を行った。 抗菌力については尿路臨床分離株に対しCefoxitin (CFX) およびCefazolin (CEZ) と比較した。E. coli, E. cloacae, C. freundii, およびS. marcescensに対して, 本剤はCFXとほぼ同程度の抗菌力を示し, CEZより2~7管すぐれた抗菌力を示した。P. aeruginosaにはほとんど抗菌力を示さなかった。 健康成人男子3名に本剤を500mg one shot静注時の血中濃度は投与15分後で67μg/ml (平均値...
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Published in | CHEMOTHERAPY Vol. 30; no. Supplement1; pp. 688 - 702 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
1982
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-3165 1884-5894 |
DOI | 10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement1_688 |
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Summary: | 新セファマイシン系抗生物質Cefotetan (CTT, YM09330) について基礎的, 臨床的検討を行った。 抗菌力については尿路臨床分離株に対しCefoxitin (CFX) およびCefazolin (CEZ) と比較した。E. coli, E. cloacae, C. freundii, およびS. marcescensに対して, 本剤はCFXとほぼ同程度の抗菌力を示し, CEZより2~7管すぐれた抗菌力を示した。P. aeruginosaにはほとんど抗菌力を示さなかった。 健康成人男子3名に本剤を500mg one shot静注時の血中濃度は投与15分後で67μg/ml (平均値) であり, 血中半減期は約2時間であった。投与6時間後までの尿中回収率は67.8%(平均値) であった 健康成人男子3名に本剤を500mg one shot静注時の血中濃度は投与15分後で67μg/ml (平均値) であり, 血中半減期は約2時間であった。投与6時間後までの尿中回収率は67.8%(平均値) であった。 臨床使用例30例および体液内濃度測定例3例の計33例において, 本剤によるものと考えられる副作用および著しい臨床検査値異常は1例も認められなかった。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.30.Supplement1_688 |