耳鼻咽喉科領域におけるAC-1370の基礎的ならびに臨床的検討

耳鼻咽喉科領域におけるAC-1370の基礎的ならびに臨床的検討を行った。 臨床分離株に対する抗菌力は, S. aurmsではCEZより, P. mirabilisではCZXより劣っていた。P. aeruginosaに対するMIC値は6.25~100μg/mlと幅広い分布を示した。 本剤1.0g静注, 1時間後の口蓋扁桃組織内濃度は, 平均10.4μg/gとかなり良好であった。 耳鼻咽喉科領域の感染症患者22例について臨床的検討を試み, 著効18例, 有効2例, 無効2例で有効率90.9%と良好な成績が得られた。 副作用は2例に発疹, 1例に食欲不振が見られ, 他にGOT, GPTの上昇が2例に...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 32; no. Supplement9; pp. 815 - 820
Main Authors 森, 慶人, 馬場, 駿吉, 丸尾, 猛, 木下, 治二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1984
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ISSN0009-3165
1884-5894
DOI10.11250/chemotherapy1953.32.Supplement9_815

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Summary:耳鼻咽喉科領域におけるAC-1370の基礎的ならびに臨床的検討を行った。 臨床分離株に対する抗菌力は, S. aurmsではCEZより, P. mirabilisではCZXより劣っていた。P. aeruginosaに対するMIC値は6.25~100μg/mlと幅広い分布を示した。 本剤1.0g静注, 1時間後の口蓋扁桃組織内濃度は, 平均10.4μg/gとかなり良好であった。 耳鼻咽喉科領域の感染症患者22例について臨床的検討を試み, 著効18例, 有効2例, 無効2例で有効率90.9%と良好な成績が得られた。 副作用は2例に発疹, 1例に食欲不振が見られ, 他にGOT, GPTの上昇が2例に認められた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.32.Supplement9_815