Biapenemのウサギおよびラットにおける急性腎毒性試験

新規のカルバペネム系抗生物質であるbiapenem (BIPM) の腎毒性試験をウサギおよびラットを用いて実施し, 以下の結果を得た。 1. ウサギを用いてBIPMを単回 (125, 250mg/kg) 静脈内投与したが. 腎障害性は認められなかった。 2. ラットにフロセミドおよびグリセリンを併用し, BIPM単回 (500, 1000mg/kg) 静脈内投与したが, 腎障害が誘発あるいは増強されることはなかった。 3. ゲンタマイシンによる腎障害モデルラットにBIPM単回 (1000, 2000mg/kg) 静脈内投与したが. 腎障害を増強することはなかった。 以上の結果は他剤との比較にお...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 42; no. Supplement4; pp. 197 - 209
Main Authors 増田, 達樹, 原田, 寧, 高木, 英利
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1994
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Summary:新規のカルバペネム系抗生物質であるbiapenem (BIPM) の腎毒性試験をウサギおよびラットを用いて実施し, 以下の結果を得た。 1. ウサギを用いてBIPMを単回 (125, 250mg/kg) 静脈内投与したが. 腎障害性は認められなかった。 2. ラットにフロセミドおよびグリセリンを併用し, BIPM単回 (500, 1000mg/kg) 静脈内投与したが, 腎障害が誘発あるいは増強されることはなかった。 3. ゲンタマイシンによる腎障害モデルラットにBIPM単回 (1000, 2000mg/kg) 静脈内投与したが. 腎障害を増強することはなかった。 以上の結果は他剤との比較において, CERより明らかに弱く, IPM/CSあるいはCEZと同程度のものであった。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.42.Supplement4_197