肺結核を伴った結核性脊髄炎と考えられた1例
症例は39歳,男性.風邪様症状後,下肢麻痺と膀胱直腸障害が出現し,胸部X線上,空洞病変あり肺結核と診断.髄液検査にて髄膜炎の所見なく, MRIにてTh10より上位の胸髄にT1で等信号, T2で高信号を認め肺結核に伴った結核性脊髄炎と診断した.抗結核薬のみの治療では神経症状は徐々に悪化し,四肢麻痺,意識障害まで進行したが,ステロイドパルス療法が著効し歩行可能となり退院した.結核性脊髄炎は稀であり報告した....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 88; no. 11; pp. 2233 - 2235 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.11.1999
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.88.2233 |
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Summary: | 症例は39歳,男性.風邪様症状後,下肢麻痺と膀胱直腸障害が出現し,胸部X線上,空洞病変あり肺結核と診断.髄液検査にて髄膜炎の所見なく, MRIにてTh10より上位の胸髄にT1で等信号, T2で高信号を認め肺結核に伴った結核性脊髄炎と診断した.抗結核薬のみの治療では神経症状は徐々に悪化し,四肢麻痺,意識障害まで進行したが,ステロイドパルス療法が著効し歩行可能となり退院した.結核性脊髄炎は稀であり報告した. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.88.2233 |