肺癌切除後に間質性肺炎および対側気胸が発生した1例

症例は80歳,男性.右気胸にて開胸手術後7年目に,右肺癌を切除した.切除後4日目から呼吸困難の訴えあり, CXP, CT上,間質性浸潤影が出現,術後14日目からステロイドパルス療法を施行した.呼吸困難は軽減したが,術後33日目に対側肺の気胸が発生,直ちに胸腔ドレーンを挿入し,術後53日目に空気漏れはなくなった.術後90日目に退院し,現在,肺癌切除から約1年を経過し,在宅酸素療法を施行しながら,気胸,肺癌とも再発なく存命中である....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 67; no. 11; pp. 2579 - 2583
Main Authors 酒井, 章次, 青木, 輝浩, 久, 晃生, 橋本, 光正, 細田, 洋一郎, 清水, 健
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本臨床外科学会 25.11.2006
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Summary:症例は80歳,男性.右気胸にて開胸手術後7年目に,右肺癌を切除した.切除後4日目から呼吸困難の訴えあり, CXP, CT上,間質性浸潤影が出現,術後14日目からステロイドパルス療法を施行した.呼吸困難は軽減したが,術後33日目に対側肺の気胸が発生,直ちに胸腔ドレーンを挿入し,術後53日目に空気漏れはなくなった.術後90日目に退院し,現在,肺癌切除から約1年を経過し,在宅酸素療法を施行しながら,気胸,肺癌とも再発なく存命中である.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.67.2579