泌尿器科領域におけるMeropenemの臨床的検討

新しく開発された注射用カルバペネム系抗生物質であるmeropenemを泌尿器科領域感染症19例に対して使用し, その臨床的効果および安全性に関する検討を行なった。複雑性尿路感染症17例中UTI薬効評価基準に基づき判定可能であったのは12例であり, 著効4例, 有効7例, 無効1例であった。 急性単純性腎盂腎炎1例は, 主治医判定のみ行え, やや有効であった。 急性副睾丸炎1例は, 主治医判定で著効であった。 自他覚的副作用は全例認められなかった。臨床検査値異常は1例についてGPTの軽度上昇が認められた。...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 40; no. Supplement1; pp. 892 - 895
Main Authors 稲土, 博右, 増田, 愛一郎, 在原, 和夫, 石田, 俊哉, 勝岡, 洋治, 木下, 英親, 河村, 信夫, 宮北, 英司, 岡田, 敬司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1992
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Summary:新しく開発された注射用カルバペネム系抗生物質であるmeropenemを泌尿器科領域感染症19例に対して使用し, その臨床的効果および安全性に関する検討を行なった。複雑性尿路感染症17例中UTI薬効評価基準に基づき判定可能であったのは12例であり, 著効4例, 有効7例, 無効1例であった。 急性単純性腎盂腎炎1例は, 主治医判定のみ行え, やや有効であった。 急性副睾丸炎1例は, 主治医判定で著効であった。 自他覚的副作用は全例認められなかった。臨床検査値異常は1例についてGPTの軽度上昇が認められた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.40.Supplement1_892