医中誌Webを用いた日本の看護文献の定量的調査 医学文献およびMedlineとの比較から

本調査の目的はわが国における看護文献の特徴を定量的調査から明らかにすることである。日本における代表的医学文献データベースである医中誌Webを用いて,1987年からの約15年間の看護文献の実数,医学文献に占める割合,記事区分別の推移,原著論文の抄録付与率を調査し,これを医学文献と比較した。また,海外との比較のため,同項目についてMedlineを用いて調査した。この結果,日本の看護文献は医学文献全体の中では3.9%と少ないが,実数,割合ともに増加していることが明らかになった。中でも会議録を除いた,研究論文の増加は顕著であった。これは日本における看護研究活動の活発化を示すものと考えることができる。し...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 29; no. 2; pp. 2_113 - 2_118
Main Author 片平, 伸子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.06.2006
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20060119011

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Summary:本調査の目的はわが国における看護文献の特徴を定量的調査から明らかにすることである。日本における代表的医学文献データベースである医中誌Webを用いて,1987年からの約15年間の看護文献の実数,医学文献に占める割合,記事区分別の推移,原著論文の抄録付与率を調査し,これを医学文献と比較した。また,海外との比較のため,同項目についてMedlineを用いて調査した。この結果,日本の看護文献は医学文献全体の中では3.9%と少ないが,実数,割合ともに増加していることが明らかになった。中でも会議録を除いた,研究論文の増加は顕著であった。これは日本における看護研究活動の活発化を示すものと考えることができる。しかしながら,医学研究に比べるとその実数は少なく,原著の割合は低かった。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20060119011