皮膚科領域におけるSY5555後期臨床第II相試験成績
新規の経口ペネム系抗菌薬であるSY5555の浅在性化膿性疾患に対する有効性, 安全性および有用性を検討した。対象患者は第1群44例, 第II群23例, 第III群4例, 第IV群25例, 第V群43例, 第VI群22例であった。薬剤は原則として1回150, 200または300mgを1日3回, 7日間 (第I~IV群, 第VI群) または10日間 (第V群) 投与した。疾患群別の有効率 (有効以上) は, 第1群84.1%(37/44), 第II群95.7%(22/23), 第III群4/4, 第IV群92.0%(23/25), 第V群79.1%(34/43), 第VI群90.9%(20/22)...
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Published in | CHEMOTHERAPY Vol. 42; no. Supplement1; pp. 503 - 522 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
1994
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-3165 1884-5894 |
DOI | 10.11250/chemotherapy1953.42.Supplement1_503 |
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Summary: | 新規の経口ペネム系抗菌薬であるSY5555の浅在性化膿性疾患に対する有効性, 安全性および有用性を検討した。対象患者は第1群44例, 第II群23例, 第III群4例, 第IV群25例, 第V群43例, 第VI群22例であった。薬剤は原則として1回150, 200または300mgを1日3回, 7日間 (第I~IV群, 第VI群) または10日間 (第V群) 投与した。疾患群別の有効率 (有効以上) は, 第1群84.1%(37/44), 第II群95.7%(22/23), 第III群4/4, 第IV群92.0%(23/25), 第V群79.1%(34/43), 第VI群90.9%(20/22) で, 6疾患群をあわせた有効率は87.0%(140/161) であった。細菌学的効果は182株中162株が消失し, 消失率は89.0%であった。副作用は168例中10例 (6.0%) に認められ, 主に消化器症状であった。臨床検査値異常変動の発現は168例中4例 (2.4%) に認められた。副作用, 臨床検査値異常変動ともに臨床上特に問題となるものはなかった。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.42.Supplement1_503 |