尿路感染症に対するBMY-28100の臨床的検討

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 37; no. Supplement3; pp. 539 - 544
• Main Authors: 太田, 信隆, 石川, 晃, 寺田, 央巳, 上田, 大介, 麦谷, 荘一, 中野, 優, 牛山, 知己, 田島, 惇, 河邊, 香月, 阿曽, 佳郎
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1989
• Subjects: BMY-28100; 尿路感染症; 臨床的検討
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.37.Supplement3_539

新しく開発された経口セフェム系抗生物質BMY-28100を尿路感染症23例に投与し, 有効性, 安全性, および有用性の検討を行った。急性単純性膀胱炎14例に対し, 本剤1回250mgを1日2回投与した。主治医判定による有効率は85.7%で, UTI薬効評価基準では著効11例, 有効2例で総合有効率100%であった。複雑性尿路感染症は9例で, 本剤1回250mgを1日2ないし3回投与した。主治医判定による有効率は22.2%で, UTI薬効評価基準では評価可能であったのは7例で, 著効2例, 有効1例, 無効4例で総合有効率は42.9%であった。自他覚的副作用はなく, また臨床検査値異常では1例に軽度の白血球減少, 好酸球増多がみられたが, 一過性のものであった。