下腹部白線ヘルニアの1例

症例は65歳,女性.身長152cm,体重125kgでbody mass index (BMI)は54と高度肥満であった. 5年前より腹部の膨隆を認めていたが無症状のため放置していた.平成15年11月健康診断で臍周囲のヘルニアを指摘され当科受診.臍ヘルニアを疑い手術を施行した.術中ヘルニア嚢を同定後,臍下方に約5 cmの白線欠損部を認め,下腹部白線ヘルニアと診断した.ヘルニア内容は横行結腸と大網で一部ヘルニア嚢と癒着していた.ヘルニア門を縫合閉鎖後, polypropylene meshで腹壁を補強した.術後6カ月を経過したが,再発を認めていない....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 65; no. 12; pp. 3322 - 3325
Main Authors 平田, 公一, 川本, 雅樹, 檜垣, 長斗, 野村, 裕紀, 水島, 康博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.12.2004
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.65.3322

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Summary:症例は65歳,女性.身長152cm,体重125kgでbody mass index (BMI)は54と高度肥満であった. 5年前より腹部の膨隆を認めていたが無症状のため放置していた.平成15年11月健康診断で臍周囲のヘルニアを指摘され当科受診.臍ヘルニアを疑い手術を施行した.術中ヘルニア嚢を同定後,臍下方に約5 cmの白線欠損部を認め,下腹部白線ヘルニアと診断した.ヘルニア内容は横行結腸と大網で一部ヘルニア嚢と癒着していた.ヘルニア門を縫合閉鎖後, polypropylene meshで腹壁を補強した.術後6カ月を経過したが,再発を認めていない.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.65.3322