Carumonamの臨床的検討

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 35; no. Supplement2; pp. 639 - 647
• Main Authors: 宮崎, 尚文, 諸角, 誠人, 村田, 方見, 引地, 功侃, 北川, 龍一
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1987
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.35.Supplement2_639

新しい抗生物質であるcarumonam (CRMN, AMA-1080) の尿路感染症における臨床効果を検討した。 15例の複雑性尿路感染症に対し, 1回0.5～19を1日2回静注または点滴静注にて5日間投与した。主治医判定では著効3例, 有効4例, やや有効4例, 無効3例, 不明1例であった。UTI研究会のUTI薬効評価基準により評価ができた13例では著効1例, 有効6例, 無効6例であり有効率は53.8%であった。 グラム陰性菌のみの感染例6例については, 主治医判定では著効2例, 有効2例, やや有効1例, 無効1例であり, 有効率は66.7%であった。UTI薬効評価基準による判定では著効1例, 有効4例, 無効1例であり有効率は83.3%であった。 副作用は, GOTの軽度上昇 (32→44U) の1例で本剤投与との関連性が疑われた。