rt-PA静注療法及び機械的血栓回収療法を施行した急性期脳梗塞患者の自宅退院に関連する因子の検討 多重ロジスティック回帰分析を用いた入院7日目での転帰予測
【目的】rt-PA静注療法及び機械的血栓回収療法(以下、急性期再開通療法)を施行した急性期脳梗塞患者において、自宅退院可否の関連因子を7日目における評価から明らかにする。【方法】急性期再開通療法を施行した411名のうち、データ収集可能だった273名を対象とした。自宅退院した群を退院群、回復期病院へ転院した群を転院群とし、各調査項目においてMann-WhitneyのU検定、カイ2乗検定で2群間比較を行った。また単変量ロジスティック回帰分析にてP<0.05となった項目を独立変数、転帰先を従属変数とした多重ロジスティック回帰分析を行った。そこで抽出された因子のreceiver operatorati...
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Published in | 理学療法福岡 Vol. 37; no. 37; pp. 76 - 84 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 福岡県理学療法士会
31.03.2024
福岡県理学療法士会 |
Subjects | |
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ISSN | 1342-1433 2758-0652 |
DOI | 10.57315/fpta.37.0_76 |
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Summary: | 【目的】rt-PA静注療法及び機械的血栓回収療法(以下、急性期再開通療法)を施行した急性期脳梗塞患者において、自宅退院可否の関連因子を7日目における評価から明らかにする。【方法】急性期再開通療法を施行した411名のうち、データ収集可能だった273名を対象とした。自宅退院した群を退院群、回復期病院へ転院した群を転院群とし、各調査項目においてMann-WhitneyのU検定、カイ2乗検定で2群間比較を行った。また単変量ロジスティック回帰分析にてP<0.05となった項目を独立変数、転帰先を従属変数とした多重ロジスティック回帰分析を行った。そこで抽出された因子のreceiver operatorating characteristic(以下、ROC)曲線を求め、カットオフ値を算出した。【結果】多重ロジスティック回帰分析の結果、Functional Independence Measure Motor(以下、FIM-M)、失語症の有無が抽出された。FIM-Mのカットオフ値は65点であった。【結論】FIM-M、失語症の有無は、急性期再開通療法施行後の急性期脳梗塞患者の自宅退院可否に関連することが示唆された。 |
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ISSN: | 1342-1433 2758-0652 |
DOI: | 10.57315/fpta.37.0_76 |