人間ドック受診者の年齢別純音聴力

JIS改訂後の人間ドック受診者の聴力を年齢別に検討した。 男女とも平均値, モード値, 中央値のいずれも年齢とともに聴力は悪化した。 この傾向は高音域に著しい。 会話領域の聴力は平均値, モード値ともに高齢になってもよく保たれており, 90%値でみても平均40dBであった。 年齢を代表する値として平均値が最もポピュラーであるが, 正常範囲の大まかな目安としては90%値の方が有用と思われた。 男女差は4000Hzで男性の方が悪く, 250Hzで女性の方が悪かった。 旧JISと新JISとの差は換算値の約70%であった。...

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Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 32; no. 1; pp. 81 - 86
Main Authors 岡本, 牧人, 設楽, 哲也, 籾山, 安弘, 平山, 方俊, 石井, 豊太
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 1989
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Summary:JIS改訂後の人間ドック受診者の聴力を年齢別に検討した。 男女とも平均値, モード値, 中央値のいずれも年齢とともに聴力は悪化した。 この傾向は高音域に著しい。 会話領域の聴力は平均値, モード値ともに高齢になってもよく保たれており, 90%値でみても平均40dBであった。 年齢を代表する値として平均値が最もポピュラーであるが, 正常範囲の大まかな目安としては90%値の方が有用と思われた。 男女差は4000Hzで男性の方が悪く, 250Hzで女性の方が悪かった。 旧JISと新JISとの差は換算値の約70%であった。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.32.81