尿路感染症に対するCefixime (CFIX) の臨床的検討
尿路感染症について, Cefixime (CFIX) の臨床的検討を行った。 対象疾患は, 急性単純性膀胱炎34例, 複雑性尿路感染症14例, 淋菌性尿道炎15例および急性尿道炎と急性前立腺炎を併発した1例の計64例であり, 本剤の投与量は複雑性尿路感染症では1回100または200mgを1日2回内服にて5~18日間投与し, 急性単純性膀胱炎, 淋菌性尿道炎および尿道炎と前立腺炎を併発した症例では1回50または100mgを1日2回内服にて2~14日間投与した。効果判定は, 主治医による判定およびUTI薬効評価基準による判定を実施した。 急性単純性膀胱炎の主治医 (34例) およびUTI薬効評価基...
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Published in | CHEMOTHERAPY Vol. 33; no. Supplement6; pp. 667 - 694 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本化学療法学会
1985
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Summary: | 尿路感染症について, Cefixime (CFIX) の臨床的検討を行った。 対象疾患は, 急性単純性膀胱炎34例, 複雑性尿路感染症14例, 淋菌性尿道炎15例および急性尿道炎と急性前立腺炎を併発した1例の計64例であり, 本剤の投与量は複雑性尿路感染症では1回100または200mgを1日2回内服にて5~18日間投与し, 急性単純性膀胱炎, 淋菌性尿道炎および尿道炎と前立腺炎を併発した症例では1回50または100mgを1日2回内服にて2~14日間投与した。効果判定は, 主治医による判定およびUTI薬効評価基準による判定を実施した。 急性単純性膀胱炎の主治医 (34例) およびUTI薬効評価基準 (30例) による判定では有効率はともに100%であった。複雑性尿路感染症の主治医 (13例) およびUTI薬効評価基準 (11例) による判定では有効率はそれぞれ30.8%, 36.4%であった。また淋菌性尿道炎 (15例) および尿道炎と前立腺炎を併発した症例 (1例) の主治医による臨床効果は100%であった。 細菌学的効果は, 急性単純性膀胱炎より分離した32株はすべて消失し, 複雑性尿路感染症より分離した21株中11株が消失し, 消失率は52.4%, 淋菌性尿道炎では分泌物中の細菌は投与翌日にはすべて消失し, 尿道炎・前立腺炎の1例より分離したE. coliとS. epidermidisは消失した。 副作用は64例中下痢のために投与を1日で中止した1例だけであった。臨床検査は51例において実施し, 好酸球増加2例およびGOT, GPT, γ-GTPの上昇1例の3例に軽度な異常値の出現を認めた。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.33.Supplement6_667 |