細菌細胞懸濁液への均一電流印加のためのTrench型電圧印加装置の製作

現在の根尖性歯周炎の主な治療法は薬剤や専用の器具を用いている。最近、新しくEMAT(Electro magnetic apical treatment)と呼ばれる電磁波歯内治療が提案された。しかし治療における最適な条件や殺菌メカニズムは十分に解明されていない。そこで本研究では、基礎的な実験のために、対象細菌細胞懸濁液に対して均一な電流を印加する装置(Trench型)を製作した。装置の評価手法として、シュミレーションや殺菌実験を行った。シミュレーションの結果、均一な電流密度を持つことが確認された。また、殺菌実験結果から、有意的な殺菌結果が観察された。今後は精密な温度制御のもと、加熱殺菌と電気殺菌...

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Published in生体医工学 Vol. Annual59; no. Abstract; p. 460
Main Authors 大城戸, 楓太, 芥川, 正武, 湯本, 浩通, 榎本, 崇宏, 太良尾, 浩生, 富永, 敏彦, 平尾, 功治, 池原, 敏孝, 安野, 恵実子, 木内, 陽介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2021
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Summary:現在の根尖性歯周炎の主な治療法は薬剤や専用の器具を用いている。最近、新しくEMAT(Electro magnetic apical treatment)と呼ばれる電磁波歯内治療が提案された。しかし治療における最適な条件や殺菌メカニズムは十分に解明されていない。そこで本研究では、基礎的な実験のために、対象細菌細胞懸濁液に対して均一な電流を印加する装置(Trench型)を製作した。装置の評価手法として、シュミレーションや殺菌実験を行った。シミュレーションの結果、均一な電流密度を持つことが確認された。また、殺菌実験結果から、有意的な殺菌結果が観察された。今後は精密な温度制御のもと、加熱殺菌と電気殺菌の比較実験を実施する必要がある。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual59.460