当院における骨折リエゾンサービスの充実に向けた取り組みとその成果

【目的】当院では,骨折リエゾンサービス(FLS)のためのチームを構成し活動を実施していたが,新型コロナウイルス感染拡大の影響で円滑なFLS活動が困難となった。そこで,FLS活動のシステムを再構築し,その成果を確認することとした。【方法】従来のFLS活動は骨粗鬆症マネージャーのみで行っていたが,FLS活動に必要な情報を,運動器リハビリテーションに携わる理学・作業療法士と共有し,骨粗鬆症サポーターと位置付け,活動の効率化を図った。【結果】FLS活動が円滑に継続可能となった。また骨粗鬆症の患者理解度は,「よく理解できた」(70%),「ある程度理解できた」(30%)であり,再診率は45%から67%に向...

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Published in日本予防理学療法学会雑誌 p. JPTP-D-24-00018
Main Authors 福田, 文雄, 村上, 雅哉, 中薮, 誠, 下門, 範子, 宮崎, 一臣, 森口, 晃一, 惠村, 美幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本予防理学療法学会 07.05.2025
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ISSN2436-9950
DOI10.57304/jptp.JPTP-D-24-00018

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Summary:【目的】当院では,骨折リエゾンサービス(FLS)のためのチームを構成し活動を実施していたが,新型コロナウイルス感染拡大の影響で円滑なFLS活動が困難となった。そこで,FLS活動のシステムを再構築し,その成果を確認することとした。【方法】従来のFLS活動は骨粗鬆症マネージャーのみで行っていたが,FLS活動に必要な情報を,運動器リハビリテーションに携わる理学・作業療法士と共有し,骨粗鬆症サポーターと位置付け,活動の効率化を図った。【結果】FLS活動が円滑に継続可能となった。また骨粗鬆症の患者理解度は,「よく理解できた」(70%),「ある程度理解できた」(30%)であり,再診率は45%から67%に向上,骨粗鬆症サポーターの患者教育に対する意識の変化は高率となる副次的効果をもたらす結果となった。【考察】独自に骨粗鬆症サポーター制度を設けたことにより,安定したFLS活動が行え,患者の理解度や整形外科外来の再診率の向上に繋がった。
ISSN:2436-9950
DOI:10.57304/jptp.JPTP-D-24-00018