新しいコンチネント・ストーマ装着具「コンシール」の使用経験
ストーマにプラグを挿入して便を止めるという新しい使い捨て型ツーピース装着具「コンシール」の安全性と有用性を多施設共同研究により検討した。結腸ストーマ患者86例に使用した結果,42例に45件の異常がみられ,23例が中止されたが,ほとんどか便漏れや軽微なもので問題となるものはなかった。一方除外・脱落を除く72例において,プラグ平均装着時間は自然排便法で10.3時間,洗腸法で17.9時間,便コンチネンス機能有効率は自然排便法で86.4%,洗腸法で92.3%であり,40例(55.6%)が有用性ありと評価された。以上より,今後適切な指導法と詳細な適応が決定されれば,コンシールは有用な結腸ストーマ用コンチ...
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Published in | 日本ストーマリハビリテーション学会誌 Vol. 5; no. 2; pp. 5 - 18 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
1989
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ISSN | 0916-6440 2436-8806 |
DOI | 10.32158/jssr.5.2_5 |
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Summary: | ストーマにプラグを挿入して便を止めるという新しい使い捨て型ツーピース装着具「コンシール」の安全性と有用性を多施設共同研究により検討した。結腸ストーマ患者86例に使用した結果,42例に45件の異常がみられ,23例が中止されたが,ほとんどか便漏れや軽微なもので問題となるものはなかった。一方除外・脱落を除く72例において,プラグ平均装着時間は自然排便法で10.3時間,洗腸法で17.9時間,便コンチネンス機能有効率は自然排便法で86.4%,洗腸法で92.3%であり,40例(55.6%)が有用性ありと評価された。以上より,今後適切な指導法と詳細な適応が決定されれば,コンシールは有用な結腸ストーマ用コンチネンス装着具になり得ると判断された。 |
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ISSN: | 0916-6440 2436-8806 |
DOI: | 10.32158/jssr.5.2_5 |