パーソナルコンピューターによる情報の管理 -病院病理部の情報処理をシステム化するにあたって

病院が大きくなり, また, その一部門の取り扱う情報が多くなればなるほど, それをうまく整理, 保管, 活用していくことは困難となる. 最近, この分野にコンピューターが導入され, 円滑に運用されるようになってきた. このような時勢の中で本学病院病理部にも今年度よりコンピューターが導入されるようになった. 今回病院病理部の情報処理をシステム化するにあたって 1)パーソナルコンピューターによる情報処理のシステム化に至った理由, 2)実際, どのように情報処理をしていくか, および 3)それに伴って起こる問題点について整理, 考察した. 「はじめに」医療業務には多くの部門, 多くの人々が関与する....

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Published in川崎医学会誌 Vol. 11; no. 2; pp. 227 - 241
Main Authors 田坂佳子, 畠栄, 真鍋俊明, 山下貢司, 中川定明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 川崎医学会 1985
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ISSN0386-5924
DOI10.11482/kmj-j11(2)227

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Summary:病院が大きくなり, また, その一部門の取り扱う情報が多くなればなるほど, それをうまく整理, 保管, 活用していくことは困難となる. 最近, この分野にコンピューターが導入され, 円滑に運用されるようになってきた. このような時勢の中で本学病院病理部にも今年度よりコンピューターが導入されるようになった. 今回病院病理部の情報処理をシステム化するにあたって 1)パーソナルコンピューターによる情報処理のシステム化に至った理由, 2)実際, どのように情報処理をしていくか, および 3)それに伴って起こる問題点について整理, 考察した. 「はじめに」医療業務には多くの部門, 多くの人々が関与する. このような業務の中では診断, 治療など患者に関する種々な情報が最優先される. 情報の流れは多種多様であり, 業務が分割されればされるほど各部門間の密な情報交換が必要となってくる. また, 病院が大きく, そして存続期間が長くなればなるほど, その情報をうまく整理, 保管することが必要となる. 一方, 各部門においてもその情報を整理し, 最大限にしかも有効に利用していく必要があるのは当然である.
ISSN:0386-5924
DOI:10.11482/kmj-j11(2)227