酵素抗体法によるDipeptidyl aminopeptidase IV (DAP IV) の組織化学口腔領域を中心に

DAP IVの機能として, プロリン含有ペプチドの再吸収やSubstance PのSP5-11の生合成酵素である可能性が示唆されている。今回は, 酵素抗体法によりラットの口腔諸組織 (唾液腺, 歯髄, 舌, 口腔粘膜) の局在と活性量を明らかにした。 精製した酵素は, 比活性50.3μmole・mg-1・min-1で得られた抗体と各臓器の抗原とはオクテロニー法で完全に融合した。本酵素は各組織に広く分布する事が判明したが, 特に唾液腺では導管部の上皮細胞, 歯髄では線維芽細胞, 舌および口腔粘膜では, 粘膜上皮と舌の筋層が陽性であった。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in歯科基礎医学会雑誌 Vol. 22; no. 2; pp. 263 - 268
Main Authors 鈴木, 和夫, 深沢, 勝彦, 荒木, 信清, 佐原, 紀行, 平岡, 行博, 浅沼, 直和, 原田, 実, 野村, 浩道, 深沢, 加与子
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 歯科基礎医学会 1980
Online AccessGet full text
ISSN0385-0137
DOI10.2330/joralbiosci1965.22.263

Cover

More Information
Summary:DAP IVの機能として, プロリン含有ペプチドの再吸収やSubstance PのSP5-11の生合成酵素である可能性が示唆されている。今回は, 酵素抗体法によりラットの口腔諸組織 (唾液腺, 歯髄, 舌, 口腔粘膜) の局在と活性量を明らかにした。 精製した酵素は, 比活性50.3μmole・mg-1・min-1で得られた抗体と各臓器の抗原とはオクテロニー法で完全に融合した。本酵素は各組織に広く分布する事が判明したが, 特に唾液腺では導管部の上皮細胞, 歯髄では線維芽細胞, 舌および口腔粘膜では, 粘膜上皮と舌の筋層が陽性であった。
ISSN:0385-0137
DOI:10.2330/joralbiosci1965.22.263