アスピリン投与後に発症したReye症候群の1例

感冒様症状が出現した翌日以後, 3日間アスピリンの内服投与を受け, 4日目に嘔吐が出現, 意識障害の進行を認めたが, 血漿交換療法等により神経学的合併症を認めることなく救命しえた確定Reye症候群2歳男子例を経験した. 投与量は80mg/kg/day, 入院時血中サリチル酸は22μg/mlであった. 本邦小児へのサリチル酸製剤投与に対するより適切な適応基準の設定が望まれる....

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Published in肝臓 Vol. 40; no. 12; pp. 645 - 648
Main Authors 林, 篤, 長田, 郁夫, 岡本, 学, 村上, 潤, 細田, 淑人, 飯塚, 俊之, 河野, 由美, 白木, 和夫, 田澤, 雄作
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本肝臓学会 25.12.1999
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Summary:感冒様症状が出現した翌日以後, 3日間アスピリンの内服投与を受け, 4日目に嘔吐が出現, 意識障害の進行を認めたが, 血漿交換療法等により神経学的合併症を認めることなく救命しえた確定Reye症候群2歳男子例を経験した. 投与量は80mg/kg/day, 入院時血中サリチル酸は22μg/mlであった. 本邦小児へのサリチル酸製剤投与に対するより適切な適応基準の設定が望まれる.
ISSN:0451-4203
1881-3593
DOI:10.2957/kanzo.40.645