胸腔鏡下に切除した胸壁神経鞘腫の2例

胸壁原発神経原性腫瘍の2例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.神経原性腫瘍は胸部では後縦隔に多く見られるが, 胸壁に発生するものは比較的稀であり, 現在までに本邦において58例が報告されているにすぎない.神経原性腫瘍は, 画像上良悪性の鑑別が一般的に困難であり, また悪性の場合, 化学療法や放射線療法の有効率は低いとされている.従って神経原性腫瘍が疑われる場合は, 積極的な切除が必要であると思われた....

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Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 17; no. 6; pp. 662 - 665
Main Authors 松田, 英祐, 梅森, 君樹, 須藤, 学拓, 牧原, 重喜
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 15.09.2003
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Summary:胸壁原発神経原性腫瘍の2例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.神経原性腫瘍は胸部では後縦隔に多く見られるが, 胸壁に発生するものは比較的稀であり, 現在までに本邦において58例が報告されているにすぎない.神経原性腫瘍は, 画像上良悪性の鑑別が一般的に困難であり, また悪性の場合, 化学療法や放射線療法の有効率は低いとされている.従って神経原性腫瘍が疑われる場合は, 積極的な切除が必要であると思われた.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.17.662