2度の肝転移巣切除により長期無再発生存が得られた肺癌の1例

2度の肝切除により長期無再発生存が得られた極めて稀な肺癌肝転移症例を経験したので報告する.症例は60歳,男性.原発性肺癌に対して, 1997年12月27日,左上葉切除および縦隔リンパ節郭清を施行した. pT2pN0M0 Stage IBの扁平上皮癌であった. 1年後,径6cm大の単発性肝腫瘍が後上亜区域(S7)に発見され1998年12月17日,肝部分切除術を施行した.病理診断は扁平上皮癌で肺癌の転移と診断された.その後,後下亜区域(S6)に径3cmの肝腫瘍が出現し1999年8月3日肝部分切除を施行した.病理診断は同様に扁平上皮癌であった.本症例は2005年1月の現在無再発生存中である....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 66; no. 6; pp. 1308 - 1311
Main Authors 新国, 恵也, 牧野, 成人, 清水, 孝王, 西村, 淳, 河内, 保之, 清水, 武昭
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 日本臨床外科学会 25.06.2005
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Summary:2度の肝切除により長期無再発生存が得られた極めて稀な肺癌肝転移症例を経験したので報告する.症例は60歳,男性.原発性肺癌に対して, 1997年12月27日,左上葉切除および縦隔リンパ節郭清を施行した. pT2pN0M0 Stage IBの扁平上皮癌であった. 1年後,径6cm大の単発性肝腫瘍が後上亜区域(S7)に発見され1998年12月17日,肝部分切除術を施行した.病理診断は扁平上皮癌で肺癌の転移と診断された.その後,後下亜区域(S6)に径3cmの肝腫瘍が出現し1999年8月3日肝部分切除を施行した.病理診断は同様に扁平上皮癌であった.本症例は2005年1月の現在無再発生存中である.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.66.1308