アルドステロン産生副腎腺腫を合併した腎血管性高血圧の1例

症例は66歳,女性. 20年来の高血圧で1年前よりコントロール悪化.低K,高レニン(25.3ng/ml/hr)・高アルドステロン(355pg/ml)血症あり.左副腎にアドステロールシンチ陽性腫瘍を認め,同側副腎静脈アルドステロン高値.左腎動脈ほぼ閉塞,右腎動脈50%狭窄,左右腎静脈レニン比5.1.原発性アルドステロン症と腎血管性高血圧の合併と診断した.左副腎摘出+左腎摘出+右腎血行再建術後,ホルモン値改善と血圧低下を認めた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 90; no. 6; pp. 1082 - 1084
Main Authors 荻原, 真理, 中川, 淳, 田村, 智奈美, 前島, 勝之, 伊藤, 智彦, 中野, 茂, 木越, 俊和, 内田, 健三, 松原, 純一, 笹野, 公伸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.06.2001
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Summary:症例は66歳,女性. 20年来の高血圧で1年前よりコントロール悪化.低K,高レニン(25.3ng/ml/hr)・高アルドステロン(355pg/ml)血症あり.左副腎にアドステロールシンチ陽性腫瘍を認め,同側副腎静脈アルドステロン高値.左腎動脈ほぼ閉塞,右腎動脈50%狭窄,左右腎静脈レニン比5.1.原発性アルドステロン症と腎血管性高血圧の合併と診断した.左副腎摘出+左腎摘出+右腎血行再建術後,ホルモン値改善と血圧低下を認めた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.90.1082