乳腺内分泌細胞癌の1例

乳腺原発内分泌細胞癌は稀な腫瘍であるが,われわれはその1例を経験したので報告する.症例は66歳女性で主訴は右乳腺腫瘤であった.超音波検査所見,マンモグラフィ検査所見では境界明瞭で良性腫瘍が考えられた.穿刺吸引細胞診検査では血性内容液が見られ, class IIあるいはIIIであったため,確定診断の目的で腫瘍摘出術が施行された. HE染色による病理組織学的所見およびクロモグラニンA染色の陽性所見に加えて,戻し電顕検査にてdense core-granuleが確認されたため乳腺原発内分泌細胞癌と診断された....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 65; no. 7; pp. 1780 - 1783
Main Authors 春日, 好雄, 伊藤, 勅子, 原田, 道彦, 青木, 孝學, 土屋, 眞一, 上原, 剛, 熊木, 俊成, 松下, 明正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.07.2004
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.65.1780

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Summary:乳腺原発内分泌細胞癌は稀な腫瘍であるが,われわれはその1例を経験したので報告する.症例は66歳女性で主訴は右乳腺腫瘤であった.超音波検査所見,マンモグラフィ検査所見では境界明瞭で良性腫瘍が考えられた.穿刺吸引細胞診検査では血性内容液が見られ, class IIあるいはIIIであったため,確定診断の目的で腫瘍摘出術が施行された. HE染色による病理組織学的所見およびクロモグラニンA染色の陽性所見に加えて,戻し電顕検査にてdense core-granuleが確認されたため乳腺原発内分泌細胞癌と診断された.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.65.1780