間欠熱を繰り返したACTH単独欠損症の1例
症例は62歳男性. 1991年5月,間欠熱, 1カ月5kgの体重減少を主訴に来院.赤沈亢進, CRP陽性を認め感染症を疑い抗生物質の投与を行うも間欠熱は改善せず,低Na血症の増悪,意識レベルの低下と,血清cortisol,尿中17-OHCS, 17-KSの低下, ACTH連続刺激試験の遅延増加反応などよりACTH単独欠損症と診断した. hydrocortisoneによる補充療法にて間欠熱は消失した.敗血症様の間欠熱を示し示唆に富むACTH単独欠損症の1例を報告した....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 82; no. 8; pp. 1259 - 1261 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
1993
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.82.1259 |
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Summary: | 症例は62歳男性. 1991年5月,間欠熱, 1カ月5kgの体重減少を主訴に来院.赤沈亢進, CRP陽性を認め感染症を疑い抗生物質の投与を行うも間欠熱は改善せず,低Na血症の増悪,意識レベルの低下と,血清cortisol,尿中17-OHCS, 17-KSの低下, ACTH連続刺激試験の遅延増加反応などよりACTH単独欠損症と診断した. hydrocortisoneによる補充療法にて間欠熱は消失した.敗血症様の間欠熱を示し示唆に富むACTH単独欠損症の1例を報告した. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.82.1259 |